2026年10月2日。呉市で、実家にある本の片づけのご依頼をいただきました。
本は2階の本棚にありました。拝見して、写真の12冊をお譲りいただいております。お支払いまで完了しております。
この記事は、お客様のこのお言葉を軸に書きます。
プロの目に一度見てもらうと安心しました
12冊を並べてみると、分野が4つに分かれていました。江戸後期の文人、仏教学、易経、自然療法。全3巻と全5巻の揃いが2セット、あわせて8冊が欠けなく揃っています。
駐車場は、お宅から少し離れた場所にありました
お伺いしたお宅の駐車場は、少し離れた場所にありました。
お客様が、歩いて案内してくださいました。
そのまま、お宅に到着しました。ありがたいことでした。
駐車場がお宅から離れていることは、お断りの理由になりません。お申し込みのときに、お知らせください。
本は、2階にありました
お宅に着いて、2階へ上がりました。そこで本棚の本を拝見しました。
まず、背を見ます
当店が本棚でまず見るのは、背です。出版社、叢書名、巻数、そして揃っているかどうか。手に取る前に、背だけで見当がつくことがたくさんあります。
次に、帯が残っているか、外箱が付いているか。全集や選集のように巻数のあるものは、欠けている巻がないかを数えます。
拝見した中から、写真の12冊を買取させていただきました。
「プロの目に一度見てもらうと安心しました」
お客様は、こうおっしゃいました。
欲しい人にはあげたけれど、残った本をどうすればと思っていた。
プロの目に一度見てもらうと安心しました
欲しいという方には、すでにお渡しになっていたとのことでした。そのあとに残った本を拝見する——そこが、当店の出番になりました。
「プロの目」と言っていただくのは、ありがたいことです。ただ、当店がしているのは特別なことではありません。いま市場に出ている数、探している方の動きを、毎日追いかけているだけです。
本の値打ちは、時代によって変わります
本の値打ちは、時代によって変わります。厚い本が高いわけでも、古い本が高いわけでもありません。いまどう扱われている本なのかは、時代とともに動いていきます。
ですから、一度見て確かめるという順番になります。そこを見るのが、当店の仕事です。
先に必要な方へ渡していただいて構いません。残ったものを、最後に拝見します。
お譲りいただいたのは、12冊でした
事務所で並べて、写真を撮りました。この記事のいちばん上の写真が、その12冊です。
並べてみると、分野が4つに分かれていました。
- 江戸後期の文人:中村真一郎『頼山陽とその時代』(中央公論社)
- 仏教学:水野弘元著作選集 全3巻(春秋社)
- 易経:公田連太郎述『易經講話』全5巻(明徳出版社)
- 自然療法:東城百合子の3冊(あなたと健康社・池田書店)
全3巻と全5巻の揃いが2セット。8冊が、1冊も欠けずに並んでいます。写真の左から順に、書名を書いていきます。
左端は、筆文字の題字の1冊——中村真一郎『頼山陽とその時代』
写真の左端に立っているのが、題字が筆文字で書かれた背の1冊です。
中村真一郎『頼山陽とその時代』(中央公論社)。1971年に刊行された本で、本文は644ページ、巻末に略年譜が付いています。
頼山陽は、1832年に亡くなった江戸後期の文人です。『日本外史』の著者として知られています。大阪に生まれ、幼いうちに広島へ移り、広島で育った人です。
中村真一郎は小説家・文芸評論家で、この本は頼山陽の生涯と、その時代を描いた評伝です。
水野弘元著作選集 全3巻(春秋社)
その右の3冊が、水野弘元著作選集(春秋社)です。写真では、左から第二巻、第三巻、第一巻の順に立っています。
- 第一巻『仏教文献研究』(1996年11月刊)
- 第二巻『仏教教理研究』(1997年2月刊)
- 第三巻『パーリ論書研究』(1997年4月刊)
全3巻が揃っています。1996年11月の第一巻から、1997年4月の第三巻まで、半年足らずで順に出た3冊です。
帯には、第一巻に「幻の名論文」、第二巻に「甦る名論文」、第三巻に「不滅の名論文」とありました。
水野弘元は、パーリ語仏教の研究者です
水野弘元は、パーリ語仏教、原始仏教の研究者です。1901年に生まれ、駒澤大学で長く教え、総長も務めました。2006年に104歳でお亡くなりになっています。『パーリ語文法』『原始仏教』『釈尊の生涯』などの著書があります。
著作選集は、文献研究、教理研究、論書研究という柱で、論文を巻にまとめた形です。
全巻が揃っているか、帯が残っているか——当店が見るのは、まずそこです。
茶色の背の5冊——公田連太郎述『易經講話』全5巻(明徳出版社)
中ほどに並んでいるのが、茶色の背の5冊です。『易經講話』一から五、公田連太郎 述、明徳出版社。
全5巻が揃っています。背の数字が、一、二、三、四、五と順に並んでいます。
『易経』は、中国の古い書物で、五経の一つです。占いの書であり、同時に思想の書として読まれてきました。この本は、その易経の全篇を、順を追って講じたものです。「述」とあるとおり、講述をまとめた形の本です。
背の題字は『易經』と旧字体で書かれています。
東洋思想の本は、6月にも呉市でお譲りいただきました。安岡正篤の本と政治思想書、縛り揃えの蔵書を搬出した日の記録です。
右側の3冊は、東城百合子(あなたと健康社・池田書店)
右側の3冊は、東城百合子です。
- 『家庭でできる自然療法 誰でもできる食事と手当法』(あなたと健康社)
- 『自然の力「私の歩いた健康への道」体験集』(東城百合子 編・あなたと健康社)
- 『薬草の自然療法 難病も自然療法と食養生で治そう』(付・砂療法 ビワ葉療法/池田書店)
東城百合子は、自然食・自然療法を広めた著述家です。あなたと健康社は、月刊誌『あなたと健康』と同じ名前の出版社です。
同じ著者の本ですが、3冊は向きが違います。食事と手当法の手引き、体験を集めた本(東城百合子 編)、薬草と、砂療法・ビワ葉療法を付した本。
『薬草の自然療法』は、背に副題と付記まで刷られていました。背だけで、何の本かが分かります。
分野が4つに分かれていました
江戸後期の文人、仏教学、易経、自然療法。分野は、はっきり分かれています。
当店は、分野を分けずに拝見します。仏教書も、易経も、人文書も、健康書も、同じ本棚から出てきたものとして、そのまま見ます。分類していただく必要はありません。
今回の12冊のうち、8冊が全巻揃いでした。1冊ずつではなく、揃いとして拝見しています。
後日お伺いすることになりました
査定とお支払いが終わりました。お支払いまで完了しております。
そのあと、お客様にこうお伝えしました。
残りは買取は難しいですけど無料で引き取りは出来ますよ
お客様からは、「お願いします」とのお返事をいただきました。
買取が難しい本も、ご希望であれば無料でお引き取りします。そして、後日、日を改めてお引き取りにお伺いすることになりました。
よくあるご質問
駐車場がお宅から少し離れています。それでも来てもらえますか?
お伺いします。今回のお宅も、駐車場は少し離れた場所にありました。お客様が歩いて案内してくださいました。駐車場が離れている、家の前まで車が入らない、階段がある——どれもお断りの理由にはなりません。お申し込みのときに「駐車場が少し離れています」とお知らせいただければ、台車を積んで伺います。
欲しい人に譲ったあとの、残った本だけでも見てもらえますか?
お伺いします。今回のお客様は、欲しいという方にはすでにお渡しになっていて、「残った本をどうすれば」と思っていた、と伺いました。先に必要な方へ渡していただいて構いません。残ったものを、最後に拝見します。本棚を全部空けていただく必要も、本を分類していただく必要もありません。そのままで結構です。買取が難しい本でも、ご希望であれば無料でお引き取りします。
手放すと決める前に、一度見てもらうだけでも大丈夫ですか?
大丈夫です。出張費・査定費・キャンセル費はすべて無料です。今回のお客様は「プロの目に一度見てもらうと安心しました」とおっしゃいました。本の値打ちは、時代によって変わります。厚い本が高いわけでも、古い本が高いわけでもありません。ですから、一度見て確かめるという順番で構いません。買取になるかどうかは、拝見してからお伝えします。
仏教書や易経、自然療法の本など、専門的な本も買取してもらえますか?
お引き受けします。今回お譲りいただいた12冊は、分野が4つに分かれていました。水野弘元著作選集 全3巻(春秋社)、公田連太郎述『易經講話』全5巻(明徳出版社)、中村真一郎『頼山陽とその時代』(中央公論社)、東城百合子『家庭でできる自然療法』『自然の力「私の歩いた健康への道」体験集』(あなたと健康社)、『薬草の自然療法』(池田書店)。当店は仏教書・思想書・人文書・専門書・健康書まで分けずに拝見しますので、分類せずそのままで結構です。
まとめ
2026年10月2日、呉市で実家にある本の片づけに伴う出張買取。
駐車場は少し離れた場所にあり、お客様が歩いて案内してくださいました。本は2階の本棚にありました。
お譲りいただいたのは12冊。水野弘元著作選集 全3巻(春秋社)、公田連太郎述『易經講話』全5巻(明徳出版社)、中村真一郎『頼山陽とその時代』(中央公論社)、東城百合子の3冊です。
お客様のお言葉は、「プロの目に一度見てもらうと安心しました」。
お支払いまで完了しております。残りの本は無料でお引き取りすることになり、後日、日を改めてお伺いします。