2026年7月22日、水曜の深夜。1時ごろのことでした。呉の事務所前で、その日の買取品の荷下ろしを終えて——さあ、あとは家に帰るだけ。運転席に乗り込んでキーを回した瞬間、ハイエースのエンジンが、うんともすんとも言わなくなっていたのです。
一番働いてくれているうちの200系4型のハイエース(H27年式・スーパーGL・標準ボディ・標準ルーフ・ガンメタ)——今年で9年目。9月末に車検が切れるので、来週7月29日にトヨタで事前見積もり、本番の入庫は8月4日に予定していた、そのタイミングでの出来事でした。
この記事でわかること
・2026年7月22日深夜1時、呉の事務所前で起きたバッテリー上がり
・9年目のハイエース(H27年式・200系4型スーパーGL)、バッテリー交換3回目
・ジャンプスターターも充電器(オプティメイト7)も効かなかった話
・翌日、歩いてすぐのトヨタディーラーで一発始動→そのままバッテリー交換
・トヨタ担当者から教わった「距離を走る車はバッテリーの傷みが早い」という話
・車検の事前見積もり(7/29)と本番入庫(8/4)を控えていた偶然のタイミング
・猛暑から酷暑と呼ばれる2026年夏の、一番働く相棒との一日
荷下ろし終わりの深夜1時、キーを回してもかからない
その日の買取から戻ってきて、事務所前で荷下ろしを終えたのが、ちょうど深夜1時ごろ。あとはハイエースを事務所前に停めるだけ——それができないところから、この話は始まります。キーを回しても、まったく前兆のないまま、突然、エンジンが目を覚まさなくなっていました。
この時間帯です。呉の街を流しているタクシーもいません。どこかへ電話をかけて誰かを呼ぶ、という時間でもない。「明るくなったらまた来よう」——そう決めて、事務所に停めたまま帰ることにしました。 9年もハイエースと付き合っていると、こういう夜には慌てないほうがいい、ということだけは、体でわかっているつもりです。
徒歩で帰る道、白い野犬とすれ違った
事務所を出て、徒歩で家へ向かいました。7月下旬、深夜1時過ぎの呉。まだ空気は湿ってぬるく、街灯だけがぼんやり道を照らしていました。すれ違ったのは、白い野犬が一匹だけ。——それだけです。
明るくなったら、と思っていた
今回のバッテリー上がりは、実は今回で3回目です。1回目、2回目とやってきて、そのたびに事務所にはジャンプスターターを常備するようになり、さらにオプティメイト7という充電器もそろえて、いつでも自分で対処できる体制にしてきました。だからこの夜も、頭のどこかで「明るいうちにジャンプスターターを繋げばかかるだろう」と思っていた——正直、そのくらいの気持ちでした。
それに加えていつもの通り、前兆はまったくなかったのです。エンジン音がおかしいとか、セルの回りが弱いとか、そういう予兆は一切なし。「今日はちょっと調子が違うな」も無ければ、走行中の違和感もなかった。ただ、荷下ろしが終わってキーを回した、そのタイミングで、突然だけが訪れました。
朝から夕方まで、今回は違った
朝になって事務所へ戻り、まずはジャンプスターターを繋いでキーを回します。……かからない。もう一度、繋ぎ直してから。……かからない。前2回は、これでかかっていたのです。今回は、うんともすんとも。
ならば、とオプティメイト7で充電を開始。この充電器は、弱ったバッテリーをじっくり時間をかけて回復させてくれる、いわば「点滴」のような装置です。しばらく充電しては試し、また充電しては試し——そうやって夕方まで粘りました。それでも、エンジンは目を覚まさない。9年間、こういう手を尽くしてダメだった経験は、私にはありませんでした。
歩いてすぐのトヨタへ、事情を説明しに行く
そこで、腹をくくってトヨタのディーラーへ相談に行くことにしました。事務所からトヨタまでは歩いてすぐ。もともと来週7月29日に車検の事前見積もりでお伺いする予定だったし、その先の本番の車検は8月4日に入庫することも決まっていた——だから今回はちょうど、事前見積もりの前哨戦のような形で、想定より1週間早く相談に上がる形になりました。
事情をお伝えすると、すぐに担当の方が事務所まで見に来てくださいました。ジャンプスターターも充電器もダメでした——という私の説明を聞きながら、あちこちを確認しつつ、ディーラーのプロ用のジャンプスターターを繋いでくださいます。
ディーラーのジャンプスターターで、あっさり一発始動
キーを回すと——あっけないほど、エンジンがかかりました。一晩越しに、朝から夕方まで粘って、それでも動かなかったハイエースが、ディーラーの機材ではあっさりと目を覚ましてしまう。プロの道具というのは、こういう場面で本当に頼りになるものだと、あらためて実感した瞬間でした。
そのまま担当の方に、こう言われました——「エンジンを切ると、次はかからないと思います」。それはつまり、このバッテリーはもう寿命という意味です。そして続けて、「今、在庫がありますよ」と。渡りに船とはこのこと。そのままトヨタへ移動して、バッテリー交換をしていただくことになりました。9年目のハイエース、これでバッテリー交換は3回目ということになります。
距離を走る車は、バッテリーの傷みが早い ——トヨタで教わったこと
バッテリー交換の合間に、担当の方から興味深いお話を伺いました。曰く——「距離を走る車は、充電と放電を繰り返すので、過充電になる可能性があって、バッテリーの傷みが早いんですよ」。
これは、私にとっては初めて聞く角度の話でした。距離を走らない車は、バッテリーが上がりやすい——これは経験としてもよく知られている話です。でも、その反対に、距離を走る車には走る車で、別の負荷の掛かり方があるという視点は、あまり意識したことがありませんでした。走れば走るほど充電と放電のサイクルが繰り返され、そのなかで過充電が起こる可能性がある、と。だから傷みが早い、と。
言われてみれば、うちのハイエースは古本屋の商売の性質上、呉から広島市、竹原市、東広島市、廿日市市、福山市、三原市、尾道市、三次市、庄原市——広島県内をとにかく走り回るのが仕事です。同じ9年でも、走行距離の積み重ね方が、一般的な乗用車とは違うところにあるのだろうと思います。3回目のバッテリー交換のタイミングと言われれば、たしかにそういうものかもしれません。
猛暑から酷暑へ、一番働くハイエースにも
ただ、それだけでは片付けたくない気持ちも、正直あります。最近の夏は、ここ数年で「猛暑」という言葉が「酷暑」に置き換わってきた——テレビも新聞も、そう言うようになりました。2026年の夏は、まさにその酷暑の名前がしっくりくる夏です。この記事の主な出来事があった一昨日、7月21日の広島市南区への出張買取も、猛暑日の午後でした(前々日のブログ記事にも書きました)。
店主のなかでは、こう思うのです。距離を走る車という技術的な話と、猛暑から酷暑へと呼び名が変わっていくこの夏の暑さと、両方が9年目のハイエースに同時にのしかかった夜だったのかもしれない、と。断定できる話ではありません。ただ、一番働いてくれている相棒に、酷暑と呼ばれる夏がまったく無関係とは、どうしても思えないのです。
おわりに——明日もまた、ハイエースに乗って買取に走る
新しいバッテリーに交換していただき、ハイエースはまた元気に動き始めました。来週29日には車検の事前見積もり、8月4日には本番の入庫——予定通りに進める段取りです。バッテリーの件が車検前に片付いたのは、結果として運が良かったと思っています。もしこれが車検入庫直前だったら、日程の組み替えが必要になったかもしれません。
2026年の夏はまだ始まったばかりです。これから8月、9月と、酷暑と呼ばれる暑さはさらに続いていきます。それでも、明日もまた、ハイエースに乗って買取に走る——これは変わりません。呉から広島市、竹原市、東広島市、廿日市市、福山市、三原市、尾道市、三次市、庄原市、江田島市、大竹市、府中市、安芸高田市——広島県のあちこちへ、ご依頼をいただければ相棒とともに走ります。9年目の200系4型スーパーGL、3回目のバッテリー交換を終えて、もうしばらく現役でお付き合いください、と手を合わせておきました。
——ご依頼者様のお宅の玄関先に、ガンメタのハイエースが横付けする——その光景を、これからも変わらずお届けできるように。本日はここまで、事務所からのご報告でした。
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