2026年7月18日、午後。呉の事務所を出て、まずは東広島市で1件、続いて国道2号線を東へ竹原市で1件——1日ダブルの出張買取でした。梅雨明けした空はよく晴れて、車内の外気温計は35℃。フロントガラス越しに、夏の光が国道の路面をじりじりと照らしています。

本日、竹原市のお宅でお譲りいただいたのは、発達心理学・生涯発達・社会心理学を軸とした心理学の専門書群、岩波講座『現代教育学』平凡社『新版 心理学事典』、そしてちくま文庫『柳田國男全集』のほぼ揃い、竹原の郷土書が少し——ダンボール4箱と紐で縛った束をいくつか、ハイエースの荷室にきっちり収まる量でした。ご遠方から連休を使って戻ってこられた、実家整理の買取。「至れり尽くせり」という言葉がそのまま形になったような、静かに感謝の残るお宅でした。

この記事でわかること
・2026年7月18日、東広島市・竹原市の1日ダブル出張買取の記録
・道の駅たけはら「たまゆら」聖地パネルと町並み保存地区の午後の風景
・連休を使って遠方から戻られた実家整理の買取事例
・発達心理学・生涯発達・岩波講座 現代教育学・ちくま文庫『柳田國男全集』ほぼ揃いの内容
・国道185号線、竹原から安芸津までの畑と田んぼの草の香り、安芸津から左手の海
・35℃の午後、エアコン全開・ペットボトルのお茶で迎えてくださったご依頼者様のこと

午後、東広島市で1件

午後、まずは東広島市で1件、出張買取に寄らせていただきました。当店は東広島市の出張買取にも継続的にお伺いしていて、道は勝手知ったるルートです。呉から東広島呉道路を経由すれば、思っていたよりも早く現地へ着きます。

本日の東広島市のお客様のお宅では、蔵書を拝見し、査定させていただいた上で、買取をさせていただきました。詳細は今日はここに書きませんが、1軒の家にはその家の歴史があり、書棚には書棚の理由がある——古本屋の仕事は、そのご縁を一つずつ丁寧にお預かりしていくものです。査定を終えて、お礼を申し上げ、次の予定地である竹原市へと車を向けました。

国道2号線を東へ、道の駅たけはらで少し休憩

東広島市を出て、国道2号線を東へ。竹原市までは30分ほどの道のりです。片側1車線と2車線が入り混じる、内陸を走る幹線国道——山間を抜けたり、田畑の間を抜けたり、途中の風景の変化がなかなか楽しい道でもあります。

竹原のご依頼者様との待ち合わせ時間よりも少し早く着けそうだったので、途中、道の駅たけはらへ寄ってみることにしました。竹原市の入口にあたる場所にある道の駅で、地元の農産物やお土産、お食事処が入っている、地域のハブになっている施設です。

道の駅たけはら「たまゆらのまちたけはら」パネル、日本のアニメ聖地88認定、たまゆらキャラクター5人(沢渡楓・岡崎のりえ・桜田麻音・塙かおる・桃田美桜)
道の駅たけはらに掲げられていた「たまゆらのまちたけはら 広島県竹原市へようこそ!!」のパネル。「日本のアニメ聖地88」認定マーク付きで、沢渡楓ら5人のキャラクターが並んでいます。(店主撮影/2026年7月)

車を停めて建物へ向かうと、入口の脇に大きく「たまゆらのまちたけはら 広島県竹原市へようこそ!!」と書かれたパネル。アニメ『たまゆら』のキャラクター5人——沢渡楓(さわたり・ふう)、岡崎のりえ、桜田麻音(さくらだ・まおん)、塙かおる(はなわ・かおる)、桃田美桜(もものたに・みお、劇中の呼び名は「ももねこ」でおなじみ)——が横一列に並んで、訪れる人を迎えてくれます。

『たまゆら』は、竹原の町並み保存地区を主な舞台にした佐藤順一監督のアニメシリーズ。「日本のアニメ聖地88」にも認定されていて、竹原の町とアニメ作品が結びつく大切な入口のひとつになっています。パネルの下段には佐藤順一・TYA・たまゆら製作委員会のクレジット。地域と作品を丁寧に繋いでいこうという竹原の姿勢が、こういう場所にきちんと現れているのが、いつ来ても嬉しい風景です。

ふと道の駅の広場から町の方を眺めると、観光客の方々がたくさん歩いておられます。ご家族連れ、カップル、写真を撮りに来られたご様子の方——そのまま道の駅の駐車場を出て、町並み保存地区のほうへ歩いていかれる方も多く見かけました。竹原の町並み保存地区は、江戸時代の製塩業で栄えた街並みが今も残る、国の重要伝統的建造物群保存地区。夏の35℃という気温にもかかわらず、竹原を訪れる方は絶えないんだな——と、少し嬉しい気持ちになりました。

連休を使って戻られた依頼者、実家の整理

時間になり、道の駅を出て、ご依頼者様のお宅へ向かいます。「先月・来月なんですけど予約は可能ですか?」——ご予約のお電話をいただいたのは、少し前のこと。ご遠方から、連休を使ってご実家に戻られるタイミングに合わせて、事前に日程を組ませていただいた買取でした。

ご遠方の方が実家整理でご帰省されるスケジュールは、当然ながら限られています。連休や休暇の期間しかご実家に居られないというケースは、実家整理の買取では本当に多く、当店としてもご依頼者様の日程を最優先にして事前調整させていただくのが常です。今回もそのパターンで、電話口でお日にちを合わせ、当日改めてお宅へお伺いする形になりました。

お迎えいただいて中へ入ると——どの部屋もエアコンが全開になっていました。35℃の午後、これは本当にありがたい。それだけでなく、査定と搬出の途中、「よかったらどうぞ」と冷えたペットボトルのお茶までいただいたのです。運びながらの一口が、汗をかいた身体にどれだけ沁みたことか——至れり尽くせりという言葉が、そのままお宅の空気になっているような、そんな午後でした。

心理学の本と、ちくま文庫の柳田國男全集

いよいよ本日の主役、書棚との対面です。

1階の広めの空間に、心理学の本が平積みと紐で縛った束で、まとまって出してくださっていました。2階と3階には本棚があり、そちらの本も一冊ずつ拝見しながら、買取させていただけるものを選ばせていただく形。3階建てのお宅を店主一人で往復する形での搬出でしたが、ご依頼者様のエアコン全開・お茶のご配慮で、思っていたよりも身体は保ちました。

発達心理学用語辞典(山本多喜司監修)・エッセンス統計法(岩原信九郎、NHKブックス823)・子どものしつけと自律・あなたのこころを科学する・学校心理学入門・人生移行の発達心理学・都市生活の心理学・文化と環境など、心理学の専門書が平積みに
1階の空間に平積みされていた心理学の専門書群。『発達心理学用語辞典』『エッセンス統計法』『あなたのこころを科学する』『学校心理学入門』『人生移行の発達心理学』『都市生活の心理学』『文化と環境』など。(店主撮影/2026年7月)

① 心理学の専門書群——発達心理学を軸に

まず目を引いたのは、発達心理学生涯発達を中心とした専門書の並びでした。心理学と一口に言っても、その領域はとても広い——臨床、社会、認知、教育、発達、学校、産業、犯罪——分野ごとに専門書の並びの雰囲気が違います。今回のお宅は、そのなかでも「発達」を軸に、教育・社会・文化・環境へと広がっていく並びでした。

  • 『発達心理学用語辞典』(山本多喜司 監修)——発達心理学の基本用語を体系的に整理した辞典。ミネルヴァ書房のロングセラー
  • 岩原信九郎『エッセンス統計法』(NHKブックス823)——心理学・社会科学における統計学の入門古典。心理学を専門的に学ぶ人が一度は手に取る一冊
  • 『子どものしつけと自律』(塩見G.G. 訳)——発達心理学と教育心理学の交差する古典的テーマ
  • 『子どもの時代を生きる』(南博・田中博子)——子ども時代論の名著
  • 『あなたのこころを科学する』Ver.2・Ver.3——心理学入門の版違い2冊
  • 『学校心理学入門』——学校現場における心理学的支援の教科書
  • 『人生移行の発達心理学』——ライフイベント研究の視点から人の一生を捉える書
  • 『都市生活の心理学』——環境心理学・社会心理学の交差領域
  • 『文化と環境』——文化心理学・環境心理学
  • その他、心理学概論・社会心理学・認知心理学の教科書類が多数

この並びは、明らかに「教科書として通り過ぎた本」ではなく、「継続的に読まれてきた本」の並び。表紙のヤケ、天のホコリの積もり方、ページの開き癖——本のほうがはっきり「読まれ続けてきた記憶」を持っているのが、書棚を拝見しているとよく伝わってきました。

② 東洋・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズ

東洋・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズと岩波講座『現代教育学』、紐で縛られた状態
東洋(あずま・ひろし)・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズと岩波講座『現代教育学』。紐で縛って出してくださっていました。(店主撮影/2026年7月)

そして、紐で縛られた束の中から現れたのが、東洋(あずま・ひろし)・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズと、岩波講座『現代教育学』。この二つのシリーズが並ぶ書棚というのは、古本屋の目にははっきりと「意図を持って集められた蔵書」に映ります。

『生涯発達の心理学』は、乳幼児期から老年期までの人間の一生を発達心理学の視点から体系的に扱う日本の代表的シリーズ。東洋・柏木惠子・高橋惠子という日本の発達心理学の中核をなす研究者陣が監修編に立つ、この分野の教科書として非常に読まれてきた一組です。

『岩波講座 現代教育学』も、戦後日本の教育学の到達点を集大成したシリーズとしてよく知られている講座物。発達心理学と教育学は、実務上も理論上も分かちがたく結びついているので、この二つが並んでいるのは、蔵書としてはとても自然な景色でもあります。

③ 平凡社『新版 心理学事典』ほか、大型辞典・専門辞典

平凡社『新版 心理学事典』ほか、社会心理学・乳幼児の発達心理などの心理学関連書スタック
平凡社『新版 心理学事典』を中心に、社会心理学・乳幼児の発達心理などの心理学関連書が縦積みで並んでいました。(店主撮影/2026年7月)

そして、書棚の別のコーナーには、平凡社『新版 心理学事典』を中心にした大型の辞典・専門辞典類。平凡社の『新版 心理学事典』は、心理学分野の日本語事典としては最大級の項目数を誇る大型事典で、心理学を専門的に扱う書棚にはまず置かれている定番リファレンスの一冊です。ミネルヴァ書房や有斐閣の心理学辞典と並んで、この分野を長く続けている方の書棚では欠かせない存在です。

その周辺には『社会心理学』『乳幼児の発達心理』など、分野ごとの中核テキストが揃っていました。辞典・事典の類は、蔵書全体の「背骨」のような存在——これがあるかないかで、その書棚が「一過性の読書」なのか「継続的な研究の場」なのかが分かる、というのが古本屋の実感です。

④ ちくま文庫『柳田國男全集』ほぼ揃い

そして、本日もう一つの主役——ちくま文庫『柳田國男全集』。全巻揃いとまではいきませんでしたが、ほぼ揃いの状態でお譲りいただきました。

柳田國男(1875-1962)は、言わずと知れた日本民俗学の創始者。『遠野物語』『海上の道』『山の人生』『先祖の話』『妹の力』——民俗学の名著が並ぶ本棚は、それだけで日本の近代思想史の一角を眺めているような気持ちになります。ちくま文庫の『柳田國男全集』は、多くの読者にとって柳田を継続的に読むための、いちばん身近な形。全巻揃いは古書市場でも一定の需要が続いているシリーズです。

今回のように「全巻揃いではないが、ほぼ揃い」という蔵書は、読者としてこの全集と長く付き合ってこられた方の書棚によく見られる形。読みたい巻から手を伸ばしていくうちに、抜けは抜けとして、しかし全体としては近くまで揃っていく——そんな読者の時間のかたちが、書棚の並びにそのまま残っています。

⑤ 竹原の郷土書、少し

心理学と柳田國男の書棚に加えて、竹原市の郷土書も少しお譲りいただきました。冊数としては多くはないのですが、竹原市の歴史・地理・文化を記した地元の郷土書は、古本市場では静かながら安定した需要がある分野。当店は竹原市の古本買取にも力を入れており、竹原の郷土書は特にしっかり評価する郷土史・地方史ジャンルのひとつです。

竹原は、江戸時代の製塩業で栄えた「安芸の小京都」。頼山陽のルーツとなる土地でもあり、町の中心部には頼山陽の銅像が立つ頼山陽広場もあります。郷土書には、竹原独自のテーマがぎゅっと詰まっています。

本日お買取させていただいた蔵書(竹原市・実家整理)
・心理学の専門書群(発達心理学用語辞典/エッセンス統計法/子どものしつけと自律/子どもの時代を生きる/あなたのこころを科学する Ver.2・Ver.3/学校心理学入門/人生移行の発達心理学/都市生活の心理学/文化と環境 ほか)
・東洋・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズ
・岩波講座『現代教育学』
・平凡社『新版 心理学事典』ほか大型辞典・専門辞典
・『社会心理学』『乳幼児の発達心理』ほか分野別中核テキスト
・ちくま文庫『柳田國男全集』ほぼ揃い ★
・竹原市の郷土書 数冊
合計ダンボール4箱+紐で縛った束いくつか

ハイエースぎりぎりのビルトイン駐車場

ひとつだけ、書いておきたいのは駐車場のこと。お宅の駐車場が「ビルトインタイプ」——建物の1階部分に組み込まれた駐車スペースで、屋根の高さが決まっている形式でした。当店のハイエースは乗用車と比べると背が高いので、入るときは「高さ、大丈夫かな……」と、ゆっくりと車を入れさせていただきました。

ここで本当にありがたかったのが、奥様とご主人のお二人が、前方と後方から「当たっていませんよ」と確認してくださったこと。運転席から一人で見ているだけでは正直、上と横のクリアランスは同時には読めません。お二人のご配慮のおかげで、ぎりぎりで無事に収まりました——文字通りぎりぎりで、あと数センチというところ。

あとは、一度収まってしまえば車体はもう動かさないので、搬出中はリアゲート(ハッチバック)を開けっ放しにしたまま、ダンボールを積んでいきました。荷を積めば積むほど車高が少し沈むので、出るときは入るときよりも余裕がある——20年ハイエースで出張買取をしていると、こういう物理を身体で覚えます。ビルトイン駐車場は「入るとき」が本番で、そこさえ通れば出るときは楽勝、というのが経験則です。

コラム:発達心理学と柳田國男が同じ書棚に並ぶこと

この記事を書きながら、ふと考えたことがあります——発達心理学の専門書と、ちくま文庫の『柳田國男全集』が同じ書棚に並ぶ、というのは、単なる偶然ではないのではないか、と。

発達心理学は、「人が育つとはどういうことか」を科学的に問う学問。柳田國男の民俗学は、「人が土地の中で語り継いできたものは何か」を問う学問。切り口も方法もまったく違う二つの学問ですが、根っこの問いはどこか繋がっているように、店主には感じられます——「人はどうやって、人になっていくのか」という問い。

心理学者は、乳幼児の実験、縦断研究、生涯発達のデータで、その問いに答えようとします。民俗学者は、村の伝承、家族制度、祖霊信仰、山と海の物語で、その問いに答えようとします。科学と民俗——「人」というものを、二つの方向から照らし出すとすれば、この二つが同じ書棚に並ぶ蔵書は、決して偶然ではないのだろうな、と。もちろん、これは店主の勝手な想像ですが、書棚を拝見しながらそんなことを考えていました。

懐かしい草の香りのする国道185号線、左手に海を見ながら呉へ

すべての査定と搬出を終えて、ご依頼者様にお礼を申し上げ、ハイエースをそっとビルトイン駐車場から出しました。時刻はもう夕方近く。今回は往路が呉から東広島市を経由して国道2号線で竹原まで来る流れだったので、復路は自然と国道185号線——竹原市から海沿いを通って呉へ戻るルートになりました。1日ダブルの買取で、往路と復路が別ルートになる、そんな一日の組み立てです。

ただ、「海沿い」と言っても、竹原市から東広島市安芸津町までは、実はほとんど畑や田んぼの間を抜ける道なのです。国道185号線というと海沿いのイメージが強いのですが、竹原〜安芸津の区間は、道の両側に田畑が広がるのどかな内陸ルート。海はまだ、木立の向こうにチラチラと覗く程度です。

車の窓を開けて、35℃から少し下がってきた風を入れながら走っていると——懐かしい草の香りがしました。夏の田んぼと畑を、日中の陽射しがじりじりと温めて、その上を風が撫でて抜けていくときの、あのむっとした青い香り。子どもの頃、田舎道を歩いていて感じていたのと同じ香りが、車の窓の中まで入ってきます。

本当は、こういう瞬間のために古本屋を続けているのかもしれない——と、少し大袈裟に、しかし本気で思ったのはこの区間でした。査定や搬出で汗をかき、35℃の車内でくたびれて、それでも帰り道の畑と田んぼの香りに助けられて、明日もまた古本屋を続けようと思える。竹原〜安芸津の国道185号線の、この畑と田んぼの区間には、そういう「戻ってくる力」のようなものが、たしかにあります。

安芸津町に入ると、風景が変わります。ここから先は、左手に海が広がる区間。瀬戸内海の穏やかな海面が、夕方の光を受けて銀色に光っています。安芸津は、じゃがいもと日本酒(賀茂鶴の蔵元・柄酒造など)で知られる、東広島市の海側の町。海沿いのカーブを一つ、また一つと抜けていくたびに、呉へと近づいていきます。

安芸津から呉への海沿いルートは、当店の店主にとってはもう20年通い慣れた道。同じ海を、同じ左側から、季節と時間を変えて、何百回眺めてきたことか。それでも、竹原の畑と田んぼで運ばれてきた草の香りの余韻が残る車内で見る安芸津の海は、いつものそれとは少し違って見えました。車内温度は32℃——朝からの気温がゆっくり下がり始める、そんな時刻でした。

呉市に入り、いつもの呉の事務所へ到着。ハイエースの荷室から、竹原と東広島の蔵書を、一箱ずつ、そっと下ろします。今日一日で、35℃の東広島から、たまゆらの道の駅、実家整理の3階建てのお宅、そして畑と田んぼと海を経由して、無事に呉まで戻ってきた——そんな夏の一日でした。

おわりに——20年通っていても、道は毎回すこし違う

この仕事を20年続けてきて、しみじみ感じることがあります。同じ道を通っていても、その日ごとに、道は少しずつ違う顔をしているということです。竹原へは、国道2号線でも国道185号線でも、これまで何十回と通ってきました。それでも、今日は今日で「たまゆらの道の駅に観光客がたくさんいた午後」だったし、「連休を使って戻られたご依頼者様の実家整理」の日だったし、「懐かしい草の香りに助けられた帰り道」だった——同じ道の記憶が、少しずつ違う色で重なっていきます。

ご遠方の実家整理という形で今回大切なご蔵書をお預かりできたこと、35℃の午後にエアコン全開・ペットボトルのお茶で迎えてくださったご配慮、そして「至れり尽くせり」の午後——本当にありがとうございました。お預かりしたご蔵書は、店主がひとつひとつ丁寧に整理させていただいて、心理学を学ばれる次の学生さん・研究者さん、そしてちくま文庫の柳田國男を必要としている次の読者へ、責任を持ってお繋ぎしてまいります。

竹原市・東広島市・呉市を含む広島県全域、実家整理・遺品整理・引越し整理での古本買取のご相談は、いつでも当店までお声がけください。ご遠方の方は、ご帰省のスケジュールが決まった時点で早めにお電話をいただければ、その日程に合わせて調整させていただきます。出張費・査定費すべて無料で承ります。

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まとめ|心理学と柳田國男が並ぶ書棚、そして懐かしい草の香りの帰り道

本日2026年7月18日の竹原市 実家整理買取は、発達心理学・生涯発達を軸とした心理学の専門書群東洋・柏木惠子・高橋惠子監修編『生涯発達の心理学』シリーズ岩波講座『現代教育学』平凡社『新版 心理学事典』ちくま文庫『柳田國男全集』ほぼ揃い、竹原の郷土書——あわせてダンボール4箱と紐で縛った束をいくつか、ハイエースの荷室にきっちり収まる量をお譲りいただきました。

ご遠方から連休を使ってご実家に戻られたご依頼者様、35℃の午後にエアコン全開・ペットボトルのお茶で迎えてくださったご配慮、道の駅たけはらのたまゆらパネル、ハイエースぎりぎりのビルトイン駐車場、そして帰路の国道185号線——竹原から安芸津までの畑と田んぼの懐かしい草の香り、安芸津から左手に広がる瀬戸内の海。1日ダブル買取の記録が、地理と蔵書とご依頼者様のご配慮の、静かな重なりとして残った1日でした。

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