本日2026年5月13日、広島県古書籍商組合の市会(交換会)に参加してまいりました。広島県内はもちろんのこと、近県の島根・山口・岡山の古書店さんも多数来訪され、出品点数も大変多く、終日にぎやかな市会となりました。
そして、同日に行われた役員改選において、アッシュ書店は監査の任を拝命いたしました。任期は2年です。組合員としての責任を改めて自覚し、これからもお客様に誠実に向き合ってまいります。
本日は、お客様にはあまり知られていない古書業界の「市会(交換会)」の仕組みと、全国古書籍商組合連合会(全古書連)の制度、そして役員就任にあたっての店主の所感を、創業20年の広島の古書店店主として正直にお伝えします。
この記事でわかること
・古書業界の「市会(交換会)」とは何か
・全国古書籍商組合連合会(全古書連)の仕組み
・本日の広島の市会の様子(中国地方各県の古書店さんが集結)
・アッシュ書店、組合の監査(任期2年)に就任いたしました
・組合加盟店だからこそできる「次の読者へ繋ぐ」ネットワーク
・お客様へのお約束
古書業界の「市会(交換会)」って、ご存知ですか?
「市会(いちかい)」「交換会」という言葉、お客様にはあまり聞き慣れないかもしれません。これは古書店同士が本を持ち寄って取引する業界内の交換会のことです。
市会の仕組み——本が次の専門店へと旅する場所
市会では、各古書店がお客様から買い取った書籍を出品し、他の古書店が入札・落札する形で取引が行われます。当店で買い取った本の中にも、たとえば、
- 美術書に強い古書店さんに引き継ぐべき本
- 仏教書・宗教書に強い古書店さんへお繋ぎする本
- 郷土資料に強い古書店さんに渡したい本
- 洋書・文学全集を専門に扱う店にお願いしたい本
といったものがあります。当店だけでなく、「その本を本当に必要としている専門古書店」のもとへ届く仕組みが、この市会なのです。
市会の役割——適正価格と流通の要
市会は、古書業界における適正価格の形成・流通の要になっています。複数の古書店の目利きが集まる場で価格が決まるため、特定の店の独断で値段が決まることがありません。これはお客様にとっての「適正な査定」を支える、業界内の重要な仕組みでもあります。
お客様から見れば「アッシュ書店に本を売って完了」かもしれませんが、その背景には、お客様の本が「本当に大切にしてくれる次の読者」に届くまでの長い道のりがあります。市会はその道のりの大切な中継点です。
全国古書籍商組合連合会(全古書連)の仕組み
市会は、全国古書籍商組合連合会(略称:全古書連)の各都道府県支部で行われています。広島県古書籍商組合は、その全古書連の広島支部にあたります。
地方組合と都市部組合の違い
市会の開催頻度は、各組合の規模によって違います。
- 地方の組合(広島・島根・山口など)——月1回程度の開催が一般的
- 都市部の組合(東京神田・大阪など)——月に何度も市会が開催
東京神田の古書市会は古書業界の中心地として有名で、ジャンル別の専門市会も多数あります。
組合加盟のもう一つのメリット——全国の市会に参加可能
そして大切なポイントですが、どこかの古書組合に加盟していれば、各組合の規定に従いつつ、全国どこの市会にも参加が可能になります。
つまり、広島の古書店であっても、東京や大阪の専門市会に参加して、お客様の本にふさわしい行き先を探しに行くことができる。これは組合員にしかできない、お客様の本のための旅とも言えるネットワークです。
本日の広島の市会——中国地方の古書店さんが集結
本日の広島県古書籍商組合の市会には、広島県内の古書店はもちろん、近県の島根・山口・岡山の古書店さんも多数来訪されていました。
賑やかな出品と、活気ある業界の空気
出品点数も非常に多く、終日にぎやかな雰囲気の中で市会が進みました。古書業界は「斜陽産業」と言われることもありますが、こうして中国地方各県の古書店さんが集まる場に立つと、業界の確かな活気と繋がりを感じます。
古書という商品は、ネット販売だけでは流通が完結しません。同業者同士の目利きが集まり、本を見て、評価し、次の店に託す——この「人と人との交換会」こそが、古書業界の根っこにあるものだと、改めて実感した一日でした。
市会の様子は組合のXもぜひご覧ください
広島県古書籍商組合および広島古書市会の様子は、それぞれ公式X(旧Twitter)でも発信されています。業界の雰囲気が伝わると思いますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
ご報告——アッシュ書店、組合の監査に就任いたしました
そして、本日の市会と同日に行われた役員改選において、アッシュ書店は新たに広島県古書籍商組合の監査の任を拝命いたしました。
監査の役割と任期
広島県古書籍商組合における監査は、組合の会計監査を担う役職です。任期は2年です。組合の運営が適正に行われているかをチェックする立場であり、組合員からの信頼を前提とした役職になります。
創業20年、組合加盟店として歩んできた道
アッシュ書店は、創業2006年以来、広島県古書籍商組合の加盟店として活動してまいりました。市会への参加、組合員同士のネットワーク、業界の倫理規定の遵守——こうした組合員としての日々の積み重ねを、改めて評価いただいたことは大きな励みになります。
お客様にとって変わるのは「店主の心構え」の部分
監査就任により、お客様への買取サービス内容そのものが大きく変わるわけではありません。出張買取・遺品整理・蔵書整理など、これまで通り広島県全域、出張費・査定費無料で対応してまいります。
ただ、店主としては、「組合加盟店としての責任を、これまで以上に強く意識する」——その一点が、お客様に直接お返しできる部分かなと考えています。誠実な査定、正直な対応、適正な取引。これまで通り、いえ、これまで以上に大切にしていきたいと思います。
組合加盟店を選ぶメリット——改めてお伝えしたいこと
監査就任のご報告にあわせて、組合加盟店をお選びいただくメリットを改めて整理してお伝えします。
- 業界の倫理規定・適正取引のルールを遵守して営業
- 市会(交換会)を通じた全国ネットワーク——専門ジャンルにふさわしい行き先へ本をお繋ぎ
- 公安委員会の古物商許可取得が必須要件——身元の確かな業者
- 組合員同士の目利きにより、専門書・全集・郷土資料・古典籍も適正に評価可能
- 長年の信頼の積み重ね——一過性ではない、地域に根ざした営業
古本買取をお考えの際、「組合加盟店かどうか」は、お店選びの一つの目安にしていただければと思います。アッシュ書店の古物商許可番号は広島県公安委員会 第731040200020号、組合加盟店として20年の経験があります。
さらに詳しく——東京古書組合の公式解説ページもご参考に
古書業界の「市会」や「組合員制度」について、もう少し詳しく知りたい方には、東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合)の公式サイトに、業界全体の制度をわかりやすく解説したページがあります。東京古書組合は全古書連の中でも最大規模の組合で、神田神保町を擁する古書業界の中心地。当店のような地方の組合員も、同じ全古書連の枠組みの中で活動しています。
- 東京古書組合公式サイト「市会のシステム」——市会の仕組み、入札方法、流通の全体像が解説されています
- 東京古書組合公式サイト「組合員になるには」——古書店として組合に加盟する条件・流れが解説されています
「古書店ってどうやって本を仕入れているの?」「組合加盟店って何が違うの?」——そんな疑問を持たれた方は、ぜひ上記のページにも目を通してみてください。古書業界が長年守り続けてきた、本と人を繋ぐ仕組みがよく分かると思います。
これからもお客様の本を、責任を持って次の読者へ
監査就任は、店主にとって新たな責任の始まりです。とはいえ、お客様への向き合い方は、これまでと一切変わりません。一冊一冊の背表紙を眺め、お客様の人生に敬意を払い、次の読者へ責任を持って繋いでいく——これがアッシュ書店の創業以来のスタイルです。
古本買取・出張買取・遺品整理・蔵書整理のご相談は、創業20年・広島県古書籍商組合加盟店のアッシュ書店へ。広島県全域、出張費・査定費すべて無料で対応しております。まずは0120-273-707までお気軽にお電話ください。