本日は広島市西区のお客様、安佐北区のお客様のお宅へ続けて出張買取にお伺いしました。どちらも書斎整理に伴うご依頼で、本棚1〜2本分の文庫本を中心としたご相談です。森村誠一・赤川次郎といった人気作家のベストセラー文庫本が多く、状態もあまり良くなかったため、いずれも査定金額をお付けすることはできませんでしたが、お客様のお困りごとを解消するため無料引取という形で対応させていただきました。
さらに移動中に広島市東区のお客様からもお電話があり、当日中に見積もりへお伺いする運びに。広島市内3区を1日で巡回した、出張買取専門店ならではの1日となりました。本記事では、買取できない本でもご相談いただける「無料引取」のしくみと、その判断基準についてお伝えします。
本日の出張買取エリアと依頼内容
本日お伺いしたのは、広島市西区・安佐北区・東区の3エリア。それぞれ別々のお客様で、ご紹介ではなく独立した出張依頼です。広島市の中心から放射状に広がるエリアを1日で巡回するのは、出張買取専門店だからこその機動力と言えます。
広島市西区のお客様(書斎整理・本棚2本分)
長年集められた文庫本を中心に、本棚2本分のご相談をいただきました。書斎を整理されるとのことで、ご家族と相談されてご連絡いただいたケースです。森村誠一さん、赤川次郎さんといった、80年代〜90年代に大ベストセラーになった国内ミステリの文庫本が中心でした。
広島市安佐北区のお客様(書斎整理・本棚1本分)
安佐北区のお客様も書斎整理のご依頼で、本棚1本分の文庫本中心。こちらも同様にベストセラー作家の文庫本がメインで、保管期間が長く、日焼けやヤケが見られる状態でした。「処分にお困りなのでご相談したい」というお気持ちでのご連絡で、買取の可否よりも引取そのものを優先されているご様子でした。
広島市東区のお客様(移動中の当日見積もり依頼)
西区から安佐北区への移動の最中、東区のお客様からお電話をいただきました。「今日中に見積もりにお伺いできるなら…」とのことで、ちょうど移動ルートの途中でしたので、当日中に見積もりへお伺いしました。お見積もり結果は後日のご連絡待ちですが、当日のフレキシブルな対応ができるのも、店舗を構えない出張買取専門店の強みです。
なぜベストセラー文庫本は買取できないのか
「森村誠一や赤川次郎の文庫本がたくさんあるのに、買取できないんですか?」というご質問はよくいただきます。有名作家の人気作だから値段が付くと思われがちですが、実は古書市場では逆の現象が起きています。理由は大きく3つあります。
理由1:流通量が膨大で供給過多
ベストセラー文庫本は、当時数十万〜数百万部という単位で発行されました。発行部数が多いということは、現在の中古市場にも在庫が溢れているということ。古書店・ネット市場のどこを見ても同じタイトルが並び、需要に対して供給が大幅に上回っている状態です。結果として、状態の良いものでも1冊数十円、状態が並だと値段が付かないのが現実です。
理由2:文庫本は経年劣化しやすい構造
文庫本は安価な紙とソフトカバーで作られているため、ハードカバーの単行本と比べて日焼け・ヤケ・カバーの傷みが進みやすいのが特徴です。特に背表紙の日焼けは、本棚に並べた状態で20〜30年経つと茶色く変色してしまいます。再販する際にお客様が手に取ってくださる商品としては、状態が悪すぎて販売困難というケースが少なくありません。
理由3:図書館・古紙回収にも回りやすい
ベストセラー文庫本は、ご家庭から不要になった際に図書館へ寄贈されたり、古紙回収に出されたりするケースも多く、市場全体での「動き」が活発です。買い手が付きにくいだけでなく、すでに同じ本を複数冊在庫している古書店も多いため、新規仕入れの優先度が下がるという事情もあります。
ベストセラー文庫本=価値ありそう、という直感は、新刊市場の話。古書市場では「希少性」と「需要」が価格を決めるため、流通量の多い本ほど値段が付きにくいのが現実です。
「無料引取」というご提案について
査定金額をお付けできない場合でも、お客様にとって「処分そのものが大変」というケースは多くあります。本棚1〜2本分の文庫本を、ご自身で古紙回収日に出すのは想像以上に重労働です。そこでアッシュ書店では、ケースに応じて無料引取という形でご対応しています。
無料引取で対応できるケース(目安)
- 出張買取のご依頼と一緒に、買取対象外の本も含まれている場合
- ご訪問エリアが弊店の出張ルート内にあり、移動コストが過大にならない場合
- 引取量が車両に積み込める範囲内である場合
- 遺品整理・生前整理の一環としてご相談いただいた場合
申し訳ありませんがお引き受けが難しいケース
- 無料引取のみのご依頼(買取本がまったくない場合)
- 明らかな水濡れ・カビ・破損が著しい本
- 遠方かつ少量で、移動コストが見合わない場合
- ご家庭の一般ゴミ・処分困難物が混在している場合
つまり、「買取と無料引取をセットでご相談いただく」のが基本のスタンスです。「買取できる本かどうか分からない」という段階でも構いませんので、まずはお電話・メールでご相談ください。事前にお話を伺った上で、無料引取の可否も含めてご案内いたします。
ご注意:無料引取はケースバイケースでの判断となります。すべてのご依頼にお応えできるわけではないこと、何卒ご理解いただけますと幸いです。
文庫本でも買取できる種類があります
「文庫本は買取できない」と書きましたが、これはあくまで一般的なベストセラー文庫本の話です。文庫本のなかにも、しっかり値段が付くカテゴリがあります。書斎整理の際は、以下のような本が紛れていないか、ぜひご確認ください。
絶版文庫・希少な文庫レーベル
すでに絶版になっている文庫は、再入手が難しいため需要があります。具体的には、早川書房のSF文庫旧版・創元推理文庫の絶版作品・岩波文庫の絶版品などが代表例です。背表紙のレーベル名と発行年をご確認ください。
学術系・専門系文庫
講談社学術文庫・ちくま学芸文庫・平凡社ライブラリーなどの学術系文庫は、専門性が高く流通量も限定的なため、買取対象になりやすいレーベルです。哲学・歴史・思想・民俗学などの専門書を文庫化したものは、研究者・学生からの需要があります。
初版・帯付き・著者サイン本
文庫本でも、初版本・帯付き・著者サイン本は通常品より高く評価されます。コレクター需要があるため、特に有名作家・話題作の場合はチェックする価値があります。「これって価値ある?」と思われたら、一冊ずつでもご相談ください。
戦記・軍事系文庫
光人社NF文庫に代表される戦記・軍事系文庫は、根強い需要があるカテゴリです。戦艦大和・連合艦隊・呉海軍工廠関連、各方面軍の戦記、回想録、兵器解説などは、ミリタリー愛好家・戦史研究者からの引き合いが続いており、状態が良ければ買取対象になります。呉市の大和ミュージアムリニューアルもあり、戦記書籍は現在強化買取中です。
広島市内の出張買取は機動力が強み
本日のように、広島市西区・安佐北区・東区を1日で巡回できるのは、店舗販売を行わない出張買取専門店だからこそです。アッシュ書店は店舗での販売を行っておらず、買取業務は呉市の事務所を拠点に、広島県全域への出張対応に集中しています。
広島市内であれば、当日のお電話で見積もりにお伺いできるケースもあります(事前予約が確実ではありますが、ルート上にエリアが入っていれば柔軟に対応可能です)。「今日中に処分の目処を付けたい」「急に時間ができたので相談したい」というケースでも、お気軽にお電話ください。
広島市内の対応エリア
出張買取の流れ
初めての方も安心してご利用いただけるよう、流れをご説明します。
- お電話・メールでご相談:本の種類・量・状態をお伺いします
- 訪問日時の調整:ご希望日に合わせて出張日を決定します
- 査定・お見積もり:その場で1冊ずつ拝見し、買取金額をご提示
- 買取成立・お支払い:ご納得いただけたら、その場で現金でお支払い
- 無料引取(必要な場合):買取対象外の本も、ケースに応じて引取対応
査定の際にご納得いただけない場合は、キャンセルもまったく問題ありません。査定料・出張費はいただいておりませんので、お気軽にご相談ください。詳しくは買取案内ページもご覧ください。
まとめ|買えない本も「まずはご相談」を
本日の広島市西区・安佐北区のご依頼は、買取金額こそお付けできませんでしたが、お客様の「処分にお困り」というお気持ちにお応えすべく、無料引取で対応させていただきました。書斎整理・遺品整理の現場では、こうした「買えない本」「処分に困る本」のご相談も少なくありません。
アッシュ書店は2006年の創業以来、19年にわたって広島県の古本・古書買取を専門に営業してまいりました。買取できる本もできない本も、まずは一度ご相談ください。お電話一本で、お困りごとの解決方法をご一緒に考えます。
同じく書斎整理・遺品整理をご検討の方は、関連記事もぜひご参照ください。