2026年5月18日、本日は広島県江田島市のお客様のお宅へ、自宅の書籍整理のご依頼で出張買取に伺いました。買取品は艦船模型書・帝国海軍戦記など約100冊。とりわけ印象的だったのは、戦記書籍以上に艦船模型関連の専門書・雑誌が多めの構成だったこと。モデラーであり、かつ歴史愛好家でもあるお客様の知的世界が、本棚の中にぎゅっと凝縮されていました。
そして本日特に印象に残ったのが、「帝国海軍航空母艦 赤城 精密模型写真集」。空母「赤城」といえば、真珠湾攻撃の旗艦として、またミッドウェー海戦で運命を共にした名艦——。江田島の旧海軍兵学校の地、そして対岸の呉海軍工廠の街・呉から、地元の海軍史の重みを改めて感じる1日でした。
この記事でわかること
・広島県江田島市での出張買取実績(2026年5月18日)
・自宅書籍整理に伴うご依頼
・艦船模型書・帝国海軍戦記など約100冊(60代男性)
・主な書籍:帝国海軍艦艇真・総ざらいシリーズ/造形村コンセプトノート/帝国海軍航空母艦 赤城 精密模型写真集/艦船模型スペシャル
・空母「赤城」と帝国海軍工廠のお話(横須賀海軍工廠で建造、呉鎮守府所属)
・江田島の海軍兵学校・呉海軍工廠など広島県の海軍ゆかりの地
・艦船模型書・戦記書籍の買取について
第1章:江田島市までの道のり——旧海軍兵学校の街へ
当店は広島県呉市に本店を構えています。江田島市は呉市の対岸——瀬戸内海に浮かぶ江田島・能美島・西能美島・東能美島が一体となった離島型の市です。離島と言っても、現在は早瀬大橋・音戸大橋・第二音戸大橋などの架橋により、呉市本土と陸路で繋がっており、車で約30〜40分でアクセスできる近隣エリアです。
江田島と言えば、旧帝国海軍兵学校が置かれていた地として、海軍史ファンであれば誰もが一度は訪れたい聖地。現在は海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校として、その歴史を引き継いでいます。明治21年(1888年)に築地から江田島に移転して以来、「江田島の海軍兵学校で学んだ」という言葉は、戦前から戦後にかけて日本の海軍士官たちの誇りでした。
そんな歴史ある江田島の地で、本日の出張買取——艦船模型と帝国海軍戦記の蔵書をお譲りいただくのは、何とも縁を感じる仕事です。
第2章:本日のお客様——自宅書籍整理でのご依頼
本日のお客様は60代の男性とお見受けしました。「自宅の書籍整理」でのご依頼です。遺品整理や引越し整理ではなく、ご自身の蔵書を見直しての整理。
本棚には戦記書・艦船模型誌・帝国海軍関連書籍が並んでおり、約100冊ほど。戦記寄りの蔵書というよりは、艦船模型書籍・専門誌が多めの構成でした。おそらく、お客様ご自身が艦船プラモデル製作を長くなさってこられた方なのではないかと、本棚を拝見しながら推察いたしました。
艦船模型の世界というのは、非常に奥深いものです。実艦データの研究、図面の精査、塗装の考証、ディテールアップの工夫——一隻のプラモデルを完成させるために、何冊もの専門書を読み込み、何十時間も机に向かう、そんな知的趣味の世界。本棚に並ぶ蔵書は、まさにその"製作のための知の集積"でした。
主な買取書籍
本日お譲りいただいた中でも、特に印象的だった書籍をいくつかご紹介します。
- 「帝国海軍艦艇真・総ざらいシリーズ」:戦艦・空母・巡洋艦・駆逐艦など、旧日本海軍の各艦艇を網羅した資料集。艦船研究家・モデラー垂涎のシリーズ。
- 「造形村コンセプトノート」:株式会社ボークス(造形村)が発行する模型製作技法書・コンセプトブック。1/350艦船キットの設計思想と実艦データを解説。
- 「帝国海軍航空母艦 赤城 精密模型写真集」:真珠湾攻撃の旗艦・ミッドウェー海戦で散った名艦「赤城」を、精密模型作例と実艦データで完全解説。
- 「艦船模型スペシャル」(モデルアート社):艦船モデラーのバイブル的存在の専門誌。バックナンバーは特集テーマごとに資料価値あり。
- その他:戦記書籍(光人社NF文庫など)、世界の艦船バックナンバー、丸(潮書房)バックナンバーなど。
これらの専門書・専門誌は、ブックオフのような新古書系のチェーン店では適切な評価が難しいジャンルです。読者層が明確で、需要が安定している一方、市場の動きや希少性の見極めには専門的な知識が必要だからです。当店のように古書組合に加盟し、艦船・軍事ジャンルに継続的に取り組んでいる古書店であれば、しっかりと評価ができます。
第3章:空母「赤城」と帝国海軍工廠のお話
本日の蔵書の中で、ひときわ目を引いたのが「帝国海軍航空母艦 赤城 精密模型写真集」でした。お客様とこの「赤城」について少しお話する機会があったので、店主の知っていることも交えてご紹介します。
空母「赤城」とはどんな艦だったか
「赤城」は大日本帝国海軍の航空母艦で、日本海軍機動部隊の主力空母として活躍した艦です。重要な戦歴をいくつか挙げると:
- 真珠湾攻撃(1941年12月8日):第一航空艦隊(南雲忠一中将)の旗艦として真珠湾攻撃に参加。航空攻撃隊を発艦させた歴史的な一隻。
- インド洋作戦・セイロン沖海戦(1942年4月):イギリス艦隊との交戦に勝利。
- ミッドウェー海戦(1942年6月):アメリカ艦載機SBDドーントレスによる急降下爆撃で大破炎上。翌日、味方駆逐艦の魚雷による処分で沈没。
「赤城」は蒼龍・飛龍・加賀と並ぶ、開戦初期の機動部隊の中核を成した4隻の空母の一つで、ミッドウェーで4隻すべてを失ったことが、太平洋戦争の転換点となったことは、歴史好きの方ならよくご存じのとおりです。
「赤城」は呉海軍工廠で建造されたのか?
ここで、本日お客様と少し話題になったポイントを正直にお伝えします。「赤城」は呉海軍工廠ではなく、神奈川県の横須賀海軍工廠で建造された艦です。1920年(大正9年)に天城型巡洋戦艦として起工され、ワシントン海軍軍縮条約により1922年に建造中止、その後航空母艦に改装するかたちで再起工。1925年(大正14年)に進水、1927年(昭和2年)に竣工しました。
ただし、「赤城」を含む多くの日本海軍艦艇の修理・改装・補修は呉海軍工廠でも行われていました。また呉海軍工廠は、戦艦「大和」をはじめ、戦艦「長門」、軽巡「夕張」、駆逐艦「島風」など、日本海軍の主要艦艇を多数建造した、日本最大級の海軍工廠・造船所でした。
呉と江田島という瀬戸内海を挟んだ二つの地——一方は艦艇を造り、一方は士官を育てる——まさに帝国海軍の中枢を担った地域だったのです。この本日の出張買取の蔵書が、その歴史を物語っている気がして、店主としても感慨深いものがありました。
第4章:艦船模型書・戦記書籍の買取について
本日のような艦船模型書・戦記書籍は、当店で積極的に買取しているジャンルです。理由を正直にお伝えすると、以下の通りです。
需要が安定している専門ジャンル
艦船模型・戦記書籍は、読者層が明確で、長年趣味として続けている方が多いジャンルです。特に:
- 艦船模型誌:定期的にプラモデルを製作する方の「実艦資料」「考証資料」として需要が安定
- 戦記書籍:歴史愛好家・戦史研究者から長期的な需要がある
- 専門誌バックナンバー:特集テーマごとに資料価値が異なり、探している号は探している人が必ずいる
このため、当店では戦記・艦船・軍事関連の書籍を、状態の許す限り評価できる体制を整えています。
取り扱う主な出版社・シリーズ
当店で買取対象としている主な戦記・艦船関連の出版社・シリーズは以下のとおりです。
- モデルアート社:「艦船模型スペシャル」「モデルアート」シリーズ
- 大日本絵画:「モデルグラフィックス」「アーマーモデリング」
- ホビージャパン:「月刊ホビージャパン」
- 潮書房光人新社:「丸」「光人社NF文庫」
- 海人社:「世界の艦船」「日本軍艦史」「世界の傑作機」
- 学研プラス:「歴史群像 太平洋戦史シリーズ」
- 朝日ソノラマ:「ソノラマ航空戦史」「空戦シリーズ」
- 防衛庁防衛研修所:「戦史叢書」(昭和史研究の基本文献)
- 造形村(ボークス):「コンセプトノート」シリーズ
- ピットロード・ハセガワ・タミヤ・フジミ:模型メーカー解説書
特に高く評価できるもの
同じ艦船・戦記関連書籍の中でも、特に評価が高くなるのは:
- 絶版になっている戦史叢書・専門誌
- 特集テーマがピンポイントで需要のあるバックナンバー(例:大和特集・赤城特集・零戦特集など)
- 状態の良いハードカバー資料集
- 福井静夫氏・福井雅之氏・石橋孝夫氏ら著名研究者の単行本
- 図面集・写真集(精密模型写真集など)
- 模型メーカー発行の限定資料集
第5章:江田島市・呉市の海軍関連書籍買取について
当店は呉市本店という立地もあり、戦記・海軍関連書籍の買取依頼を非常に多くいただいてきました。先日の大和ミュージアム リニューアルオープン記念ブログでもお伝えしたとおり、呉市・江田島市・広島県全域で、戦記・海軍関係書籍の買取を強化しています。
江田島市内すべての地域に対応
江田島市は江田島町・能美町・沖美町・大柿町の4町が合併してできた市で、市域全体が江田島・能美島・西能美島・東能美島の島嶼部から構成されています。当店は呉市から早瀬大橋・音戸大橋を経由して江田島市全域に出張買取で対応しております。
- 江田島町:旧海軍兵学校・現海上自衛隊第1術科学校所在地
- 能美町:江田島市役所所在地
- 沖美町:西能美島の海沿いエリア
- 大柿町:江田島・能美島の南部
江田島市の詳しい買取対応については江田島市の古本買取ページもご覧ください。
こんな方からのご依頼が増えています
- 長年艦船プラモデル製作を続けてこられた方の蔵書整理
- 海上自衛隊OB・海軍OBの方のお宅の遺品整理
- 戦記書籍コレクターの方の生前整理・蔵書見直し
- 引越し・住み替えに伴う書籍整理
- ご家族からのご依頼:「父が集めていた戦記の本がたくさんあって」
「捨ててしまうのは惜しいけれど、置き場所もない」「ブックオフでは値段が付かなかった」「専門書なので、価値のわかる方に引き取ってほしい」——そんなお気持ちにお応えできる古書店でありたいと思っております。
本日のまとめ
- 2026年5月18日、広島県江田島市にて出張買取を完了
- 呉市本店から早瀬大橋・音戸大橋経由で車で約30〜40分
- 本日の買取品:艦船模型書・帝国海軍戦記など約100冊(60代男性・自宅書籍整理)
- 主な書籍:帝国海軍艦艇真・総ざらいシリーズ/造形村コンセプトノート/帝国海軍航空母艦「赤城」精密模型写真集/艦船模型スペシャル
- 艦船模型・戦記専門誌は需要が安定している専門ジャンルとして積極買取
- 空母「赤城」は横須賀海軍工廠で建造、呉海軍工廠は戦艦「大和」など多くの艦艇を建造した日本最大級の工廠
- 江田島市は旧海軍兵学校の地——艦を造る呉と、士官を育てる江田島が瀬戸内海を挟んで隣接
- 江田島市全域(江田島町・能美町・沖美町・大柿町)出張費無料で対応
本日のお客様、長年大切に集められた艦船模型書籍と戦記書をお譲りいただき、本当にありがとうございました。これらの蔵書は、次のモデラー・歴史愛好家のもとへ、当店から責任を持ってお繋ぎいたします。
古本・古書・CD・DVD・レコードの出張買取・蔵書整理・遺品整理のご相談は、創業20年・広島県古書籍商組合監査のアッシュ書店へ。広島県全域(江田島市・呉市・広島市・福山市など全12市)、出張費・査定費すべて無料で対応しております。戦記書籍・艦船模型書籍・軍事専門書をお持ちの方、段ボール3箱以上たまりましたら、0120-273-707までお気軽にお電話ください。
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